起業の成功とは「N=1」というたった1人に、
「グサリ!」と刺さって欲しい!となることである。
100人のうち「99人は知らんぷり」でよく、
「たった1人から依怙贔屓される」という意味だ。
これは認知されるとか、好かれるとか、ありきたりなものではない。
「N=1グサリ」で「欲しい!」と刺さる、
プレミアムな依怙贔屓が全てなのである。
起業でついうっかり万人ウケすることを狙いがちだが、
万人ウケとは「資本の大きさ」を活かすことである。
これはコンビニコーヒーか缶コーヒーのような競技種目である。
起業でこのような万人ウケする値決めをするのは、完全な負けパターンだ。
缶コーヒーやコンビニコーヒーの値段で、
自家焙煎コーヒーを起業して売ろうとすると、
人件費はおろか、そもそも家賃すら払えなくなる。
直感に反するかもしれないが、
商品やサービスに「お客様の成功」を立て付け、
一定以上の高額で、
100人中1人に「欲しい!」と刺さるように売ることがコアである。
起業するとは、
その「N=1グサリ」を得るために行動を重ね、
既存の勝ちパターンを横展開やTTP(徹底的にパクる)することにある。
よくある話だが、
新しい商品をしっかり作っても、
大多数の人に「いらない」と断られることがある。
これは色々な捉え方が可能だが、
お客様の成功という、
「誰のどんな悩みを解決する?」
を定めきれていないケースが多い。
いっぽう、しっかりお客様の成功を定めると、
・その人にとっては個人的にいらない
・品質を維持し高価格にしても他の人なら買ってくれる
という実情が明らかになる。
この事実を素直に認め、
「欲しい!」と直ちに買ってくれる人を愚直に見つけ出すのである。
そのために勝ちパターンをガンガン試し、TTPし、
お客様の成功を定めることで「N=1グサリ」していくのだ。
そもそもだが大多数の人は、
「お客様の成功」を定めずに、
10人や20人や50人に断られ、
途中で心が折れて諦めてしまう。
「N=1グサリ」に行きつかないまま終わる。
これはもったいないが、あるある話だから、
ちゃんと「お客様の成功」を勝ちパターン横展開やTTPで定めれば、
あとは数をこなすと勝ちやすくなる。
追記。
「N=1グサリ」をしっかり想定した上で、
99%に断られることを確保して行動を重ねれば、
思いのほか有利な土俵を築けてしまう。
ボックスコックスネット、遠藤武。
