「まねっこまねまね」が基本といったが、
これはパクりを掛け算して独自価値に向かっいく。
ビジネスでゼロから独自性を発明しようとして、つまらない負け方をするケースは少なくないが、
実際はまねっこまねまねでオリジナリティが出来るのだ。
世の中にはすでに、誰かが作った勝ちパターンが山ほどある。
マネタイズの形など、あちこちで証明済みだ。
それゆえ「独自性」や「新規性」を先に追いかけると、
結局は誰も勝ったことのない場所で消耗して終わる。
これはもったいない。
だからこそ、既存の勝ちパターンを敬意をもって徹底的にパクり、よく観察して、
自社が勝てる部分だけを抜き出して組み替える。
勝てないことは捨てる。
その瞬間に、自分たちのバージョンの価値が生まれ、
オリジナリティが自動的に混ざるのだ。
ビジネスは、誰でも解けるサービス問題だけ正解すれば、
マネタイズという合格も得られるし、
掛け算してオリジナリティが混ざる。
たとえばウェブ系の会社なら、
新興サービスのなかで「これは自分たちが勝てる」と思うものを見つけ、
そこを自社バージョンにして攻めればよい。
逆に言えば、
・パクりにくい断片要素
・自社にとっての勝ちパターンが見えない要素
はあっさり捨てていくことだ。
勝てないことはやらない。パクり元のない分野もやらない。
これだけで、ビジネスはかなり楽になる。
ゼロから何かを発明しようとすると、
綺麗な理屈ばかりが先行する。
しかし、実際の市場はそんなに甘くない。
誰かがすでに痛い思いをして、
試行錯誤の末に作り上げた勝ち方がある。
その構造を理解して、
自社の身体に合う形で作り直す。
これが成長である。
学校を卒業してからの勉強とは、
この「勝ち方の観察」と「敬意ある模倣」の積み重ねである。
実際にやってみるとわかるが、
この感覚はそれほど時間はかからない。
2〜3ヶ月も続けていれば、
市場を見た瞬間に
「ここは楽勝」
「ここは絶対に触らない」
という判断が自然とできるようになる。
ビジネスは一気にコントロールしやすくなる。
現実解。
結局のところ、パクり勝ちとは、楽勝できる価値に組み替える掛け算である。
勝てる形を見つけ、それを自社の本音と得意技で組み直し、
横展開できる形にしていく。
これができれば、継続的な成長は難しくない。
追記。
むしろ面白いのはここからだ。
個別には独自性が薄いモデルでも、複数の勝ちパターンを束ねた瞬間に、掛け算で独自性が生まれる。
勝ちパターンを積み上げていけば、気づいたときには自分たちが新しい型を作る先行者になっている。
せっかくなら、堂々とその位置まで登ってしまおう。
ボックスコックスネット、遠藤武。
