論理だけで「スムースに行く」という状況を、当たり前のように考えてしまうケースは少なくない。
これは例えば、普通より頭の回る個人が、組織の一員を相手に動くときよく生じる。
この場合、スムースに行かないならば、二重の意味で感情に足元をすくわれることになる。
現実解。
組織の本質は、「相手を感情で値踏みする、お役所仕事」だと理解しよう。
あなたが畏怖される側の個人として、組織から優先的に扱われたとしよう。
このとき、畏怖されたあなたは、感情という論理で相手から強者として扱われている。
あなたが大多数の側である個人であり、組織から適当に扱われたとしよう。
このとき、適当に扱われたあなたは、イラッとしてはいけない。
感情で適当に扱って来た側と同じ立場で、感情に流されて論理を見誤る筋合いは、一切ない。
まずは徹底的に実力をつけて、感情という論理を味方に付けてしまうことが大前提だ。
ちなみに「組織」だけでなく、大多数の人、世間……といった属性にも、これは見事に当てはまるんだよね。
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遠藤武