小賢しさとは、一見賢く見える口先のうまさだ。
ただしこれだと、失敗しなくていいことで失敗する。
小賢しさでなく、自己批判できるくらいタフな賢さで、失敗から学んでしまおう。
現実解。
小賢しさは、他人の作ったタテの基準に拘るあまり、中途半端な自己弁護が優先し、ヨコ展開ができない。
賢さは、寛大で自分と競争する知性のことであり、互いに矛盾する他人のタテの基準を複数網羅しつつも、それを自分の言葉で従えて、ヨコ展開できる。
要は、いろいろなパターンを知っており、かつ応用も利かせられる人である。
例えば、サラリーマンの常識も、研究者の常識も、経営者の常識も知り、それらをうまく使い分けて物事を決断し、その上で「足りない物事はなんだろう?」と自分を疑える人である。
ここで注意したいのは、賢さに限界が生じたとき、無意識に小賢しさが入り混じる状況だ。
小賢しさと賢さの見分け方は、自己弁護や責任転嫁と、それを取り巻くロジックや感情の抜け漏れである。
素直に納得したフリして、自分の成長に資さない言い方に逃げ、自己批判が出来なかったら、それは小賢しさだ。
タフな賢さで成長できる人は、少なくとも素直さを忘れないし、核心を突かれたら確実に賛同して喜ぶ。
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遠藤武