不安とは、裏を返せば「ここを穴埋めすれば、大丈夫!」というメッセージだ。
不安とは、成長するための勘所を教えてくれる直言者だからこそ、少しおっかなびっくりになる。
親友のように、本当に必要な物事を伝えてくれていると、捉えなおしてしまおう。
現実解。
「不安感を減らしたいです。でも減りません…。」
そう悩む人は少なくないが、「不安は、成長の勘所を教えてくれている」という事実を、大ざっぱかつ肯定的に受けとめよう。
その上で、不安を「不安ちゃん」「不安くん」と呼んで擬人化し、問いかけてみるといい。
「不安ちゃん。この不安は、単に環境が変わることへの不安(=ホメオスタシス・恒常性)かなぁ?」
答えがyesなら、具体的に何をすればいいかを探ればいい。
心のホメオスタシスは、不安ちゃん・不安くんの口数と口調が、ちょっぴり極端なだけだ。
「不安くん。この不安は、犯罪や交通事故など、差し迫った身の危険のシグナルかなぁ?」
答えがyesなら、その場から早く逃げてしまえばいい。
思い切って逃げるべきことを、不安ちゃん・不安くんが、背中を蹴飛ばして教えてくれているのである。
無理に不安を減らそうとして、疲れ切ってしまう必要はない。
「ああ、不安は身体に備わったシグナルだけど、ちょっと口数が多いこともあるんだな」
「不安、この野郎!でも、大事な直言者なんだよね。なるほど。」
と、不安ちゃん・不安くんを捉え直し、素直に理解できれば、それで十分だ。
boxcox.net、遠藤武。