「剽窃」の本音

daily0 本音たち。

「引用元の明示なしに論文を書いたらダメですよ」という、全ての学問に共通するルールがある。

これに反する行為を「剽窃(ひょうせつ)」という。

敢えてわかりやすく「パクツイや無断転載まとめサイトと同じ問題」と言っても良いだろう。

まともな大学なら、学士課程の初年度から、論文の仕組みと構成と書き方を徹底して叩き込まれる。そのような全学生必修のプログラムが存在している。

これと並行して、色々な講義でのリーディングとディスカッション・演習・実験と、そしてレポート執筆にひたすら追われる。いずれの講義も、知的生産を行う上で、非常に興味をそそられる構成をしており、かつ学生には専攻を選択する自由が確保されている。

この全体の仕組みの中で「剽窃はダメだよ」というメッセージが、実践を通じて徹底して繰り返される。

また実際に剽窃したら、大学や大学院はおろか、学問の世界から追放されてしまう行為であることも強調される。

日本で「大学がつまらない」「論文が書けない」ということに悩まされる学生(あるいは後者のような学生に悩まされる教授)は、こういう仕組みの有無を基準に、自分が関わる(学ぶ・働く)大学を選ぶ他ない。

単にアクセプトされる論文を書こうとするだけでは、本末転倒で誰も面白くもなく、中身のない剽窃の始まりになりかねないんだろうね。

遠藤武(えんどう・たける)
グロースハッカー。
endoutakeru

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■遠藤武のやっていること■

・経営トップ向けに「仕組み化」のプライベートアドバイザリーを手がけています

・中央経済社『旬刊経理情報』誌にて、仕組み化とデータ分析に関する見開き2ページ連載記事を、2022年7月より月2〜3回ペースで執筆しています
(2024年8月に50回を超え、書籍化企画を進めています)

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