市場分析は、大局読み・発言読み・洞察出しがポイント。New

データ分析ここだけ話。

アナリストのとき、以下のように市場を読んで分析していた。

(1)大局読み:データや新聞・メディア・業界知識で、大局を見定める

(2)発言読み:関連する企業や業界のキーパーソンについて、発言を見定める(インタビュー含む)

(3)洞察出し:これらについて「合理性あるヒトと数字と技術が伴っているか」vs「関係者の大言壮語や誇張がないか」をみて洞察する

(1)と(2)は概ね誰でも出来るから、(2)と(3)を行き来することが大事。

 

現実解。

実のところテック領域のVCや創業者の発言は、アナリストがふだん見定める市場筋に比べ、明確な大言壮語ばかりでとても読みやすい。

VCがお金を出したことによるチカラ関係、実際に出てきたプロダクトの内容、発言で目指している未来像と技術的実現可能性のギャップ…を勘案すれば、方向性はあっさりわかる。

もちろん、技術が同時多発的にあちこちてしずしずと物理的に実装されていく姿を、ありのまま網羅する必要があるけども。

 

追記。

現時点の生成AIツールについて(1)(2)(3)で見定めると、

・個人やチームなど断片使用に特化している(プログラミングやコンサルや研究開発や文書作成など)

・組織の大きな体制の中で実装するには古典的なITやDXと同じカベが生じる(全体像はアナログに寄る)

・物理的な動きに変換するための手立てが乏しい

・研究開発の計算資源向けの要素や、ロボット(ないしパワードスーツ)の発達と低価格化に期待

・投資回収について疑問が残る

という観点から、今の目先ではバブルのニオイがしているまでが事実。

 

追記の追記。

とはいえ、(1)(2)(3)のアナリスト的目線抜きに見ていて面白いから、分析だけせずに当事者になったほうが有意義だよ。

分析で市場を読んでも、実際に行動するのに空気など読まなくていいから。

ボックスコックスネット、遠藤武。

遠藤武(えんどう・たける)
グロースハッカー。
endoutakeru

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■遠藤武のやっていること■

・社長向けに「仕組み化」のプライベートアドバイザリーを手がけています。

・中央経済社『旬刊経理情報』誌にて「仕組み化とデータ分析」の見開き2ページ連載記事を、2022年7月より月2〜3回ペースで執筆しています。
(2025年2月に60回を超え、同誌における単独連載回数の記録を更新中)

・中央経済社より、今夏に書籍発売を予定しています。

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