空腹は最高の調味料とは、言い得て妙だ。
退屈もこれと同じで、何気ないちょっとした願望を叶える調味料になる。
渇望感・空腹感とも言える退屈を、次々と美味しく満せばいい。
この意図。
自分が思っていたことを、そっくりそのまま行動に移してしまえばいい。
1つの行動を美味しく楽しみ、そこから複数の出会いを作ってしまおう。
リスク管理として、以下に留意しておけば十分だろう。
・実行しても、現状に安全に戻って来られる
・特段多くのお金や時間を使ったり、健康を害したりしない
せっかくなら、
「つまらないなぁ…なら物書きでもしよう!」
「退屈だなぁ…思い切って転職活動してみよう!」
「もっと面白くしたいなぁ…よし、面白いと思えることを全部やろう!」
というように、思ったことをもっとカジュアルに実行すればいい。
現状に戻って来られるなら、全く懐は痛まないし、
仮に失敗したとしても、そこから学ぶ機会の価値は桁違いに大きい。
あるいは、普段なら取らない行動を取ってもいい。
どのみち現状が退屈なら、もっと面白くするための企画を組む、ということだ。
「遠回りして、あまり知らない駅を経由して帰ってみた」
「その駅ナカで、コーヒーを飲みながら食べるホットドッグが実に美味しく感じた」
「コーヒーショップの隣にあった書店に初めて立ち寄って、探していた文献に出会った」
この程度でも、このように記事が書ける。
更に立ち寄る場や、人や本との出会いができれば儲けものだ。
書店めぐりを重ねたり、家で電子書籍を読みふけったりもできる。
退屈を言い換えれば、時間持ちのヒマ人だ。
「退屈だなぁ…」という言葉を調味料に出来るのは、時間持ちの特権だ。
1つの退屈を軸に、複数の行動をつくり、そこから更に複数の出会いを作る。
退屈を美味しく味わって、行動を増やすことができるんだよね。
..遠藤武