経営 その58 〜 退屈。

daily1 商い。

空腹は最高の調味料とは、言い得て妙だ。
退屈もこれと同じで、何気ないちょっとした願望を叶える調味料になる。
渇望感・空腹感とも言える退屈を、次々と美味しく満せばいい。

この意図。
自分が思っていたことを、そっくりそのまま行動に移してしまえばいい。
1つの行動を美味しく楽しみ、そこから複数の出会いを作ってしまおう。

リスク管理として、以下に留意しておけば十分だろう。
・実行しても、現状に安全に戻って来られる
・特段多くのお金や時間を使ったり、健康を害したりしない

せっかくなら、
「つまらないなぁ…なら物書きでもしよう!」
「退屈だなぁ…思い切って転職活動してみよう!」
「もっと面白くしたいなぁ…よし、面白いと思えることを全部やろう!」
というように、思ったことをもっとカジュアルに実行すればいい。

現状に戻って来られるなら、全く懐は痛まないし、
仮に失敗したとしても、そこから学ぶ機会の価値は桁違いに大きい。

あるいは、普段なら取らない行動を取ってもいい。
どのみち現状が退屈なら、もっと面白くするための企画を組む、ということだ。

「遠回りして、あまり知らない駅を経由して帰ってみた」
「その駅ナカで、コーヒーを飲みながら食べるホットドッグが実に美味しく感じた」
「コーヒーショップの隣にあった書店に初めて立ち寄って、探していた文献に出会った」

この程度でも、このように記事が書ける。
更に立ち寄る場や、人や本との出会いができれば儲けものだ。
書店めぐりを重ねたり、家で電子書籍を読みふけったりもできる。

退屈を言い換えれば、時間持ちのヒマ人だ。
「退屈だなぁ…」という言葉を調味料に出来るのは、時間持ちの特権だ。

1つの退屈を軸に、複数の行動をつくり、そこから更に複数の出会いを作る。
退屈を美味しく味わって、行動を増やすことができるんだよね。

..遠藤武

遠藤武(えんどう・たける)
グロースハッカー。
endoutakeru

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■遠藤武のやっていること■

・経営トップ向けに「仕組み化」のプライベートアドバイザリーを手がけています

・中央経済社『旬刊経理情報』誌にて、仕組み化とデータ分析に関する見開き2ページ連載記事を、2022年7月より月2〜3回ペースで執筆しています
(2024年8月に50回を超え、書籍化企画を進めています)

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