ビジネスやお金を稼ぐことそのもののハードルは低いと、
センセーショナルに暴露する人が増えてきている。
これは実のところ正しい。
正確には「半分正しく、半分は煽り文句」である。
事実を告げると「売上高や事業価値評価額が数千億円くらいになるラインでハードルが一気に上がる」ことになり、
かつこれくらいの規模の分野にキーパーソンとして関わるには、
毛並みの良さや専門知識などを含めると、
難易度が激増してしまうというのが実情だ。
この事実を意図的に無視して噛み付く人が、
大企業のヒラ社員しか経験がなく、
コンサルとして中小企業しか見た経験がないというのは、
さすがに悪い冗談でしかないことになってしまう。
挙げ句の果て「コンサルは数字に弱い」という、
これまたバレつつある事実を無視して逃げると言うのは、
コンサルという言葉で威嚇しているだけだ。
コンサルを名乗る立場で、
数理統計学や財務モデリングや、
マーケティングやマネジメントを、
総合的に扱う経験がない人は、
率直に言うとモグリである。
また、英語をはじめとした外国語運用能力がここに加わる。
念のため断っておくが、
単に帰国子女だからできる程度のことは求められておらず、
知的格闘技とも言える、
格調高い議論が英語「で」できることが前提だ。
英語で文献を読み解いてレポートを書くくらい、
あっさりとできる必要がある。
これらは知的体力が必要であり、
ハードルが高くなりがちだ。
そのような分野に行きつけなかった層が、
ハードルの手前で無理して、
威嚇するのも無理はないのだが。
現実解。
嫉妬して噛み付くくらいなら、
堂々と無関係を装うか、
負けを認めてしまうほうが清々しい。
そのほうがハードルを超えて成長できる。
boxcox.net、遠藤武。