「一流ビジネス誌に連載を持つためのセミナー!」
「商工会議所で講演する側に回るためのセミナー!」
このような文字列をSNS上に流す情報商材コミュニティが多々あるが、
残念ながら、これらは例外なく時間泥棒である。
SNSでこのようなコミュニティを見てみるとわかる。
そもそも有象無象がSNSで群れているだけだ。
正確には「群れさせるビジネスモデル」に乗っかっているだけだ。
主催者が若手のうちに連載を複数回持った経験すらなく、
また安値で講演講師をすればするほど忙しくなり、
本業の単価は下がっていき、格式は低いままという、
笑えない冗談のような事実ばかりが目につくはずだ。
根本的な話をしよう。
圧倒的な実力があれば、一流のビジネス誌レーベルに、複数の連載枠をあっさり得られる。
圧倒的な実力があれば、日本商工会議所本体の副会頭かつ地方中核商工会議所の会頭が臨席する「特別講演」の講師として登壇できる。
以上は、私が独立してからあっさり果たしたことである。
連載は確かに20代のサラリーマン時代に既に業界誌で経験していたが、
独立した現在、過去を完全に上回る最上等の連載枠を、自分の名前で用意してもらっている。
講演講師については全く無関心であり、当初はリモートでないならば断るスタンスだったのだが、
「特別講演であり、会頭が隣席するからどうにか来訪してほしい」という旨を聞き、
地域中核の商工会議所全体の熱量を感じ取ったため、特別に承った経緯がある。
このような流れは、SNSで群れているだけで実力のない小粒だと、経験しようがない物事だと言っていい。
現実解。
そもそもだが、一流ビジネス誌も、商工会議所も、突出した実力者を欲している。
群れているだけのその他大勢に利用されるほど、ヒマではない。
まずはその事実をありのまま認めよう。
その上で、群れることをやめて、自分の実力で楽勝できるところから確実に勝つようにしよう。
勝てない形で箔付けに走るより、勝てるところで楽勝しているほうが、
結果として一流ビジネス誌にも商工会議所にも、呼ばれやすくなるという逆説があるのだから。
追記。
「突出することのありがたみを噛み締めるために、敢えて時限付きで群れ、その過程すら楽しく成長の糧にする」
なら、それもまた一つの活かし方だ。
本当に突出するなら、どこかで群れからサヨナラすることになると、覚えておこう。
boxcox.net、遠藤武。