就職や転職は、遊学と捉え直すと面白くなる。

daily12 業界知識。

キャリアについてのドメイン知識。

自分のキャリアに悩む人は数多いが、

うじうじ悩んで逡巡するくらいなら、

思い切って就職も転職のドメイン知識を、

敢えて「遊学」と捉えてはどうか。

 

遊学とは「他の土地で学ぶ」という意味である。

広くは、幕末や明治期の使節団派遣もこれに含んでいいだろう。

学びのインパクトがあれば、物理的に土地を変えることも、分野的に畑違いの場に移ることも、

等しく遊学と捉えてしまうくらいでちょうどいい。

例えば、完全に別業界の別組織で活躍していくのもいいし、

データ分析や医療といった1軸を、遊学と掛け算して段階的に発展させてもいい。

 

自分の場合、もともと独立する予定も計画もなかったが、

もともと縁があったが関わるのをやめた工学分野をヒントにデータ分析(リサーチアナリスト)に行きつき、

そのおかげで物流から資源やプラントから製造業から製薬やエネルギーをカバーし、

経済性分析、ファイナンス、ゼネラルマネジメント/BizDev/BizOpsによる急成長に行き着き、

そのおかげで市場が取れると気づくほど有利になってしまったので、結果的にあっさり独立した。

いろいろとあったが全ては遊学であり、一点の曇りなく無駄がなかったと、今では即答できる。

「今では」と書いたのは、過去に「うわー、これは嫌だ!ダサい!時間の無駄!」と思ったことなど多々あったからだ。

ただし、振り返るとこれは杞憂であり、結果として愚直に目の前の仕事で活躍したことが、

かえって生々しいドメイン知識を得ることになり、無尽蔵に知見を生み出す仕組みの源泉になっている。

根底には「嫌ならいつ移ってもいいや。結局は遊学だもの」と開き直っていたから出来たことにあった。

 

現実解。

「ダサい!」と思った事実が、「この業界では当たり前」というドメイン知識が、時間や空間を変えると「超お役立ち一次情報」に化けた。

遊学していると、こういう学びはしょっちゅう起こるのが、面白いところ。

boxcox.net、遠藤武。

遠藤武(えんどう・たける)
グロースハッカー。
endoutakeru

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■遠藤武のやっていること■

・経営トップ向けに「仕組み化」のプライベートアドバイザリーを手がけています

・中央経済社『旬刊経理情報』誌にて、仕組み化とデータ分析に関する見開き2ページ連載記事を、2022年7月より月2〜3回ペースで執筆しています
(2024年8月に50回を超え、書籍化企画を進めています)

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