「外資企業出身です!」
「外資で有利なのはあの会社とこの会社の数社だけ」
そのように語る人が増えてきたから、一次情報からありのままを述べてしまおう。
外資企業の経歴は、「ポジション」が全てだ。
単に日本の企業のように、「社名」だけでカットしてしまうと、
別会社・別市場という「ありのままの事実」を無視してしまうことになる。
外資で有利なポジションは、
「FP&A、統計学や数学を使うIT、コンサル・投資銀行、マーケティングの4つのうちで権限が強いケースのみ」だ。
これらは人を選ぶ分野であるが、日系大手企業(JTC)では立ち入れないくらいの権限や報酬がある。
「企業名が重要」という実情は否定はしないが、
例えば「外資の営業マン」という場合、
単にセールスオペレーションの中で動かされるか、
あるいは実態が歩合制営業ということになるため、
「企業名」以前にポジションが高くないのが実情だ。
少数派の例では「外資スタートアップ」でゼロから立ち上げて短期間急成長に関わったケースは、
「社名」を飛び越えて自分の実績にできてしまうため例外中の例外だが、
そうでないなら上記の「ポジション」を超えるインパクトはない。
現実解。
事実を直視すると、
・40歳過ぎやそれ以降まで昇進を待つ必要がある場合は日系大手と変わらない
・早いうちに高いポジションを獲得することが重要であり企業名だけでは判別できない
・狙えたらゼロイチからの急成長や研究開発による大活躍の経験を得たい
という「ポジションが重要」という実情が見える。
これは日系大手も外資も所属した経験があるから見えていることであるため、
一次情報や背景がない状態で語る人には注意しておこう。
ボックスコックスネット、遠藤武。