ストレートに申し上げよう。
「社長の右腕役」を求める必要は、そもそもない。
というのも、右腕役は雇ったその人に何かあったら、それで終わりになってしまうためだ。
そうではなく、意図を汲みつつ有機的に行動する「幹部チーム」が機能すればいい。
場合によっては「幹部チーム」ではなく、外注やAIを含めた「混成チーム」かもしれないが、それで構わない。
任せていく中で「誰に何をやってもらうか」を粗々で見据えると、各人の得意技を活かしてもらいやすくなる。
そのほうが今いるメンバーの活躍機会が出来て、張り合いが生まれる。
誰かを新たに雇うときに、得意技に即して定着しやすい土俵を作ることも可能だ。
現実解。
大切なのは幹部陣のチームプレーであり、バンドメンバーのように役割分担をしてもらうことにある。
次期経営者を、幹部陣や上級管理職から選出することは大企業で行う基本であるため、
「右腕」や「番頭」についうっかりこだわってしまうのは、小粒であり牽制が効かないということだ。
追記。
いま右腕役がいる場合や育ちつつある場合、全面否定する必要はないが、ちゃんと「幹部陣のチームプレーヤー」になるようにしておくこと。
これは監査に近い発想でもあり、牽制を効かせる仕組みだ。
ボックスコックスネット、遠藤武。