少数派の面白さで、成長していく。

daily15 審美眼。

「世の中に多数派が文字通り溢れていますが、けっきょく成長や成功をするのは少数派だと思いました。この差はどこにあるのでしょうか?」

 

そもそもの話として、少数派も多数派も、本人の美意識で選んでいるだけなのです。

これは水と油のごとく交わらず、無意識のうちに住み分けていると思えばいいでしょう。

ひとつだけ非常識のメリットを挙げるなら、学ぶことで面白く動けて、

かつ一気にショートカットできる可能性を得られることにあります。

これが「差」という問いへの答えとなるはずです。

 

常識のままだと退屈に感じるなら、その退屈を埋めてくれる非常識な事例は、直感に反して思ったより多くあります。

私はサラリーマン時代や大学生から、常識的発想を打ち砕く事例を、一次情報や読書で溢れるほど知っていたので、

極力面白く過ごすことに徹し、ついつい人が紹介してくれるポジションを得て、30代まででどう転んでも明らかに有利な状況を作ることだけに徹しました。

統計学も、転職も、FP&Aも、面白く非常識に過ごして成長するための切り口でした。

「企画が通りにくいから商業出版ではなく出版コンサルを通すほうがいい」とか、

「リモートでは限界があるから週5で出社するほうがいい」といった、

ありがちな常識的発想を選ぶケースに、ビジネスで多々出くわしますが、

これらの常識は先回りして、すべて本音のままの非常識で上書き消去し、現在に至ります。

 

この本質は「いい・悪い」という選択の話ではなく、

「本音や実力がないから常識的な発想しか出さない」というだけです。

結局のところ、本音やビジネスモデルや立ち位置で、出せる価値の上限は定まってしまいます。

本音や実力に応じ、行動がすべて決まってしまうと思っておいて構いません。

 

「そんなことを言われても退屈だ!」

という常識的な声が聞こえてきそうなので、非常識な前提から捉えてみましょうか。

複数の方面からの上澄みをすくいとると、

「得意技だけに特化し、他が真似できないことに集中すれば、あっという間にショートカットできる」

という前提が成り立ちます。

大多数の常識的な人は「とても得意技なんて自分には…」という遠慮が先立ってしまったり、

「自分はこれがすごく得意!」と自信だけは立派な割に実力はからきし…だったりするケースを多く見かけました。

このとき「その真逆を取れば勝てる!」と直感し、当時の自分より実力がはるかに上の人が書いた本を真似し、実際に本当に実績を叩き出せているため、

多数派の常識的な発想を避けて面白くうごくことが、いかに大切かを心底痛感しました。

 

多数派から競争して成長することは否定はしませんが、基礎をつけた上でスキを突くことは、実は思わぬほどあっけないケースが多々あります。

受験のように、とても厳密なルールが敷かれているニッチな分野の場合、スキを突くことは難しいですが、

ビジネスの場合は多数派のスキを突くということが真っ先に重要です。

 

スキを突くとは、

「競合が真似できない・真似しにくい・真似したくない要素を徹底的に用い、得意技で楽勝していくこと」

を徹底することです。

大多数の側の企業もサラリーマンも、起業家も、この徹底が足りないか、単に基礎不足か、単にビビってしまっているだけなのです。

少数派に回るしか継続的な成長の道はなく、多数派と同じことをしている時点で、考え方を変えるしかないのです。

 

現実解。

もちろん、これは成長の話ですから、

既存の常識が「おかしい!」と思う場合、そのまま非常識に学んで面白く成長すればよく、

既存の常識について特に問いのない場合、そのまま常識的に学んで淡々と成長すればよく、

どちらが正しいと言えないのが実情です。

生成AIが用いられるようになって久しいですが、正しさでは限界があり、人間にしか作れない面白さや美意識がクローズアップされています。

成長や成功の「差」は、人間にしか作れない要素の有無だと言い切っても差し支えないかもしれませんね。

ボックスコックスネット、遠藤武。

遠藤武(えんどう・たける)
グロースハッカー。
endoutakeru

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■遠藤武のやっていること■

・社長向けに「仕組み化」のプライベートアドバイザリーを手がけています。

・中央経済社『旬刊経理情報』誌にて「仕組み化とデータ分析」の見開き2ページ連載記事を、2022年7月より月2〜3回ペースで執筆しています。
(2025年7月に70回を超え、同誌における単独連載回数の記録を更新中。書籍発売予定)

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