自分に切実な悩みがあるとして、それは宇宙から見たら、指先の砂粒の一つに過ぎない。
目先の砂粒は、その前提として占める大きな原理原則には、抗うことはできないちっぽけな存在ということだ。
現実の悩みを扱うには、解像度を下げ、砂粒を曖昧に許容することが大事。
現実解。
アルキメデスは宇宙の大きさを明快に見積るために、砂粒を数え上げた。
人間の悩みとは「宇宙から見たら砂粒のような曖昧なものであり、それ単独ではどうしようもできないことがある」でしかないと言える。
悩み解決とは、自分にとって好ましい選択肢を切り分けて数え上げる、前向きな営みに過ぎない。
悩みを砂粒として数え上げることで、悩みが宇宙にとってどれだけの領域を占めているかが明快になればいい。
悩みで逡巡するというのは、まさに数え上げの過程なんだよね。
..遠藤武