スピリチュアル。

daily4 方法論。

自己啓発とは、言葉で知識と行動を整頓することだ。

「気功」「波動」「スピリチュアル」は、行間に入り込んで物事を整頓させる語彙である。

特段興味を持つ必要はないが「言語が創る演出である」という事実を心得ておこう。

 

現実解。

小学生のときに、内家拳(形意拳)という、
太極拳を徹底して地味にしたようなスタイルの、
古典的な中国武術を習っていた。

内家拳の指導者の著作を、大人になったあとに読んだが、
実体験と合わせて言うと、本質は「呼吸レベルの合理的な身体の使い方」だ。
格闘技としては、足腰から上半身への力の伝わり方を、無駄なく対戦相手に仕向けることだ。

現に幼少期、道場で大人が吹っ飛ばされる状況を見てきたけれど、
要は人間の身体で瞬間的に実現可能な、極めて無駄のない物理現象を、
「発勁」や「気功」と呼んでいるのである。

内家拳とそのまま一緒くたにするつもりはないが、
「波動」「スピリチュアル」といった言葉遣いは、
現象をそのように呼んで演出し、納得を呼んでいるのだ。

 

自分が生きる上において、
「波動」も「スピリチュアル」には全く無関心であり、
心理学や認知科学を何らかの演出でラッピングした、
ヒエラルキーのある商材も全く無関心だ。

いずれも、科学的なものの見方から言えば、
「何を言っているんだ?」ということになる。

いっぽう、言語化を通じて一定の人々から納得を得ている事実は、
込み入った考えを整頓する上で、言葉の可能性として参考にできる。

 

言葉そのものを科学に照らして否定するのも、
言葉そのものの独自の概念を重視するのも個人の判断だ。

人が言葉を通じて問題を解決するという事実は、
誰もが直視するメリットがある。

言葉が物事を演出するのなら、
その威力は、演劇にも詩歌にも流行歌にも当てはまる。

スピリチュアルとは、要は演出の話なんだよね。

何でも頭ごなしに否定するより、
シンプルに共通点を探したほうが、
頭を使えてお得ということ。

boxcox.net
遠藤武

遠藤武(えんどう・たける)
グロースハッカー。
endoutakeru

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■遠藤武のやっていること■

・経営トップ向けに「仕組み化」のプライベートアドバイザリーを手がけています

・中央経済社『旬刊経理情報』誌にて、仕組み化とデータ分析に関する見開き2ページ連載記事を、2022年7月より月2〜3回ペースで執筆しています
(2024年8月に50回を超え、書籍化企画を進めています)

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