短期間で変わりたいのなら、
まずは3ヶ月から6ヶ月を想定して腹決めしよう。
それ未満を想定するのは、勇気がないだけだ。
現実解。
人も組織も、
腹決めして本当に変わるには、
最低で3ヶ月くらいはかかるんだよね。
アナリスト時代の話をしよう。
数理統計学とファイナンスを使って、
モデルを何度も作って作って作った。
メガバンク・ノンバンク・日銀・証券会社、
総合商社、資源・エネルギー会社、製造業、
農業から鉱工業から金融まですべて自分がカバーしていた。
アナリストだった当時所属していた会社は、
リーマンショックで経営危機に陥ったが、
協力者を得て、投資案件のバリュエーション(評価)事業を立ち上げた。
当時を思い返して正直に告白すると、
「ああ、こりゃダメかもな」と思いながらも、
「自分への投資として、がっつり挑戦してしまおう」という、
相反する感覚が不思議と混在していた。
挑戦した結果。
リーマンショック後の時期に、
金融機関の監査が強化されたことを受けて需要があり、
あっさり3〜6ヶ月くらいで必要な売上が立ってしまった。
今でもこの事業は、形を変えて成長し、
好評を博して生き残っている様子だ。
これが奇跡なのか、機会を生かしたのかはさておき、
短期間で変わる事例を当事者としてどっぷり経験する、
何事にも代えがたい資産と呼べる経験だったと断言できる。
短期間で変わる勇気がない人は、
投資という発想ができないだけだ。
濃密に考えて素直に行動すれば、
次のアクションをどう取るかについて、
自ずと見えてきてしまう。
変わる勇気がない人ほど、
意思決定もお金を払うことも速度が遅いし、
簡単に値引き交渉に逃げようとする。
要は無駄なあがきに同じ3ヶ月を使ってしまうから、
行動が濃密にならない。
要は腹決めができていないのである。
投資をどう回収するかは、
1週間や1ヶ月じゃ厳しいよね。
最低で3ヶ月から6ヶ月年、あるいは1年くらい必要だ。
それどころか思わぬ形で、
数年後や10数年後に投資回収されることも多々ある。
自分自身でも周囲の人でも、読書でも、
そのような経験の話は多く語れる。
短期間を3ヶ月と捉え直せば、
出来ることは相当多く、
やり直せることはいくらでもある。
腹決めする勇気があるからこそ、
3ヶ月が濃密になるんだよね。
boxcox.net、遠藤武。