そもそも「愛がある」とは何か。

daily5 爽快感。

「遠藤さんには、愛があるよね」

そのように言われることが多いけれど、

愛があることの本質は、どんな嫌な相手でも時間を尊重することだよ。

 

現実解。

「なんだよ、コンチクショー!」

嫌な物事について、そう言い出してキレることは、簡単だ。

大多数の人は、言い方は違えど、嫌なことがあったらそう接するだろう。

かといって、嫌な思いが額面通り残ったら、

その先の時間まで嫌な思いに汚されてしまう。

汚れはどこかで落とさないといけないので、これはもったいない。

であるなら、最初から汚れがつかないようにするか、

汚れが自動的に落ちていくようにするしかない。

自分の心の風景を汚されないようにするには、

「嫌なものはイヤ」とはっきり一瞬で断ることが重要だ。

相手の目を見て話に耳を傾け、

1分か2〜3分したところで、

相手に「興味がありません。お断りします」と言い切ることを、

習慣にしていけばいい。

たったそれだけで、自分の時間も、

相手の時間も、尊重することができる。

特に相手が面倒な営業マンの場合、

長々と聞いてしまうと、

「チャンスあり」という思いを抱かせてしまい、

ひたすらねちっこく応酬されかねない。

このような営業が数字を作るとは全く思わないし、

率直に言って完全に時間の無駄なのだが、

「時間の無駄ですよ」と相手に直接言うよりは、

「興味がありません」と自分の主観を言い切るほうが、

相手に時間を使わせずに済むのである。

これはもちろん、自分の時間をセーブすることにもつながる。

ねちっこい営業スタイルで数字を立てているのなら、

それはねちっこい営業スタイルで買ってくれる人に向けてのみやるべきだ。

それが正しいとは言わないが、

寿命の欠片である時間の1秒を、

相手に無駄にさせない発想を持てばいい。

相手憎しで接するよりは、

「大変なんだろうな。あっさり断って、自分ではない次に移ってもらおう」

と視点を変えたほうが、嫌な相手さえも気づかえる。

はっきり断っておくが、聖人君子になれと言うつもりは毛頭ない。

四六時中、一切怒るなと言うつもりも一切ない。

人生を変えて、愛に生きろという言葉に逃げるつもりもない。

そうではなく「あっさり断る」ための、

たった一言が脳裏にあるだけで、

どんな人にも愛を持って接することができるとしたら、

嫌な思いや怒りを逸らして、

愛を注ぐべき人や物事に、

時間を集中できるということだよ。

文字通り選択と集中だ。

しかもあっさりしているから、

嫌らしさはどこにも残さない。

そうやってあっさりして、

自分を必要とする人にだけ時間と愛を注いだほうが、

人間関係もビジネスもうまくいくんだよね。

 

boxcox.net、遠藤武。

遠藤武(えんどう・たける)
グロースハッカー。
endoutakeru

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■遠藤武のやっていること■

・経営トップ向けに「仕組み化」のプライベートアドバイザリーを手がけています

・中央経済社『旬刊経理情報』誌にて、仕組み化とデータ分析に関する見開き2ページ連載記事を、2022年7月より月2〜3回ペースで執筆しています
(2024年8月に50回を超え、書籍化企画を進めています)

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