タフでしなやかな人ほど、人知れず数知れず、失敗している。
いちいち気にしてキズつきクヨクヨと引きずるのは、あなたが弱い多数派からではない、
失敗を成長につながる取っ掛かりとして深く刻み込むための「休め!」と合図されているだけだ。
現実解。
「私は遠藤さんのように強くないから…」
そう言われることがよくあるが、失敗してキズつきクヨクヨすることを、
強さ弱さで測るだけというのは少しもったいない。
失敗ゼロの人は、そもそも何も行動していないだけだから、凹むこともない。
凹んだことがないということは、復活や再生から、成長したことがない。
ということは、一度凹んだりキズつくことでしか、人間は成長することができないのである。
筋トレとは、トレーニングで筋肉に微細なキズをつけ、そこから回復させることで、新たな筋細胞をつくって鍛えることである。
人間が行きつまったところから成長する過程も、これと同じではないだろうか。
ひどく恥ずかしく悔しい状況から立ち直るからこそ「よし、次はこうしよう!」という鮮明な残像が、脳内を前向きに駆け巡って助けてくれるのだ。
そうやって大なり小なり凹んだところから復活するからこそ、筋トレのように、人生はスッキリとシェイプアップして面白くカッコよくなる。
もし自分の人生を退屈なまま終わらせたいなら、何にも挑戦せず、凹みを一切経験しないままでいい。
もし自分の人生を面白く成長させ続けたいなら、何かに挑戦して、凹みからの立ち直りを狙えばいい。
もし自分の人生が凹み切ってボロボロの状態なら、一旦飽きるほど休んでから、また挑戦すればいい。
筋トレとなぞらえれば、キズつくことそのものは嫌なことではなく、むしろ人生を鍛えるために必要なことなのだ。
失敗してキズつくこととは、トレーニングの一環だと納得すれば、それだけで勇気がフツフツと出てくる。
boxcox.net、遠藤武。