高みに登る。

daily9 大前提。

ビジネスでも企画でも、

何か「こと」を起こすには、

視点を上げて高みに登るしかない。

以前と同じ視点のままだと、

思わぬところで足元をすくわれる。

 

自分が最後にサラリーマンをやっていた会社のアメリカ人上司が、

本国で会社が売却された直後に独立した。

サラリーマン時代と同じ分野で、

1〜2年で2桁億円超えを射程圏内にする売上高に達した点はお見事だ。

しかし大寒波による環境リスクが直撃し、

泣く泣く顧客を手放して会社を閉じた。

ブルームバーグのニュースでそう報じられていた。

 

この顛末を、

「運が悪かった」の一言で、

終わらせることはたやすい。

本質はそこにはなく、

大前提を更に高く高く取らず、

サラリーマン時代に経営者がバイアウトしたのと同じ業界で、

そのまま起業してしまったことが原因だ。

この発想は、ストレートに言うと、

単なる代理店業務とさして変わらない。

 

日本で見かけるケース。

外資コンサルティング会社出身者で、

そのままコンサルティングを続ける人は後を絶たない。

実態は下請け化してしまうと何度も述べてきているが、

せっかく毛並みがいいのに下請けや代理店になってしまうのは、

ついうっかりサラリーマンと同じ目線のまま動いてしまうからなんだよね。

 

現実解。

「犬の道」と良く言ったものだが、

この現象は日本に限ったことではない。

何も競争が厳しいのではなく、

「日本も海外も本質は変わらないのだな」

という、当然の帰結がそこにあるだけだ。

 

現実解。

事実と事例をデータとして知っておけば、

このような「犬の道」は極めて高確率で回避できる。

boxcox.net、遠藤武。

遠藤武(えんどう・たける)
グロースハッカー。

↑詳しい自己紹介は上記リンクを参照。

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