興奮とは「これだけは譲れない!」という本音のエネルギーむき出しの感情だ。
食欲、性欲、名誉欲、我欲、物欲…「譲れないもの」への欲求が、ありとあらゆる形でエネルギーを集め、興奮としてひたすら発露する。
自律的か他律的か、個人的か社会的かは、プラスの感情かマイナスの感情かは、興奮する(あるいは興奮を喚起させられる)上で特に区別する必要はない。
いずれの発露も「徹底的に極限まで集中している状態」だと言い切れるからだ。
一般に、感情に流されず自己をコントロールすることは良いことだとされる。これは「頭のてっぺんから足の爪先まで常に冷静沈着を保って自分をコントロールすべき」ということではない。
「自分の興奮状態を観察し、興奮と上手くお付き合いして使いこなせる環境を獲得しよう」ということだ。
端的に言うと、
・具体的に何に突き動かされて興奮しているのか
・その興奮状態は、どんな条件や環境の下で発動するか
・興奮状態をどう活用してパフォーマンスを発揮できるか
というような観察眼と行動力を、興奮にかこつけた分析から得てしまえばいいのである。
興奮を押し殺してしまうと、せっかくのエネルギーを封じ込めてしまい、いつの間にか暴発しかねない。
そんな人ほど、興奮を味方につけるといいんだよね。