以下から、その人の立ち位置やスペックは、逆算できてしまう。
・最終学歴(大学の学士課程のレベル、大学院での専攻分野)
・高校生から大学生くらいまでの知的好奇心のレベル
・普段(あるいは今まで)触れてきている情報や本
この手法は、おそらくある種の社会学だ。
平生が準備であり、準備が本番であるため、隠しようがない。
「これからはAIだ」と息巻いて事業を語る割に、テクノロジー上の論点(機械学習や統計学やR言語やPython)をからきし理解していない層がある。
「研究職」を名乗っていて目立つ割に、古典を破壊的に読み違えていたり、そもそもアカデミックスキルを鍛えず、査読付き論文も書かない層がある。
これらの層は、大胆なことを語る割には、よりレベルの高い知識に触れることを放棄し、周りに基礎力のないフォロワーを集めているという特徴がある。
事業家の場合、行動と口先だけで成果を出して取り巻きが疲弊しきっているのも、この特徴だ。
IT系に見せかけて、実はテックドリブンではない分野ならば、これが当てはまる。
研究職の場合、基礎力がない人が手っ取り早く成り上がれる学際系ばかりなのも、この特徴だ。
政策系・環境系・メディア系・情報系など、古典の基礎力ゼロでも務まってしまう分野がこれだ。
大学生くらいまでに、勉学でトップ側におらず、ハードワークも経ていないと、基礎が歪んでしまう。
勉学でトップ側に立ったとしても、試験対策まみれの日々を過ごしてしまうと、基礎が偏ってしまう。
あるいは、他人のフンドシで相撲を取って成り上がろうとする場合、基礎がすっぽ抜けてしまう。
勉学でトップ側に立ったとしても、試験対策まみれの日々を過ごしてしまうと、基礎が偏ってしまう。
あるいは、他人のフンドシで相撲を取って成り上がろうとする場合、基礎がすっぽ抜けてしまう。
念のため断っておくが、このようにバランスが極端な人たちは、実は嫌いではない。
むしろ、神経質なほど臆病な自分自身をカバーする上で、参考にできる点が非常に数限りなくあるため、とても感謝しているくらいだ。
敢えて苦言を呈そう。こういった層はインサイトを提示すると、基礎力がないために「始めて会ったタイプだ」としか言い訳できない。これはビヘイビアとして途轍もなくカッコ悪い。
せめて「えっ??逆算できない!?」と驚かせてしまうくらいの自由な側であり続けたいよね。