「成功者は淡々としている」とはよく言われるが、これは物事を常に客観的に見ているだけに過ぎない。
特にビジネスであれば、ビジネスモデルそのものの賞味期限があとどれくらいかを、
事実をかき集めて常に冷徹に見定める必要が出てくる。
そうでなければ、生き延びることができないし、何より当事者として楽しく成長することができないのである。
例えば、ターンアラウンド(事業再生)の教科書に当たってみるといい。
実際の企業が起こす失敗事例を知れば知るほど、淡々とすべきどころか、
冷酷なまでの判断と決断をスピーディーに進めていく必要があるとよくわかる。
ビジネスに限らず、一喜一憂してかえって行動不能になってしまう程度では、
そもそも物事を心底コントロールして楽しむことには一切つながらない。
目先の物事に、事実に即さない自己主張や感情を入れてしまいかねないためだ。
事実に即して、自然と物事を楽しめる視点が、結果的に「淡々とやる」ことにつながるというだけなんだよね。