いま現在、仮想通貨市場が暴落しているという報道がある。
コモディティ相場の本当の暴落とは、
市況水準が100分の1になることである。
この理由はシンプルで、インフレから目を覚まし、
投資ではなく投機に走っていた市場参加者が、
撤退したか淘汰しただけの話だ。
返事は「はい」か「Yes」かのみという言葉があるが、
さしずめ暴落の状況は、
市場参加者の返事が「はいさよなら」か「いいえ」のみという「全面的なNo」ということである。
(淘汰の際、さよならもNoも言わずに一目散に逃げるのが事実だが。)
市場を観察し、
統計モデルを立てて予測してきた立場から言うと、
極めてシンプルな人の本音が、
変数の実情だと結論づける以外にないのである。
市況が暴落すると、
その分野だけのラッキーパンチで肥えた毛並みの悪い層が、
実力のなさを露呈させてやっと音を上げ、
全面的に消え去る。
その跡地に毛並みの良い層が訪れ、
やさしくエレガントに包み込むかのように、
上書き消去をしていくまでが、
一連の流れだ。
現実解。
暴落は、新たなストーリーの始まり。
世の中のアップデートとは、
常にこのような流れを経ていく。
イノベーションは、
必ず静かな破壊を伴うんだよね。
boxcox.net、遠藤武。