転々としても、出世したら勝ち。

daily11 スモール分析。データ分析ここだけ話。

日本の企業だけにいるとわからないことだが、

外資企業の主要ポジションを経験し、

転職や移籍でキャリアビルド(昇進・出世)していく人は存在する。

 

伝統と格式のある日系企業の在籍経験を挟みながらも、

5〜6社経験して着実にポジションと年収を上げて行くのである。

日本の企業の常識から言うとありえないよね。

今だからこそ正直に言ってしまうと、

「こりゃダメだな」と思って辞めようとすると、

引く手数多で次のポジションがすぐ見つかった。

というのも、

外資のファイナンス部門(FP&A)は、

組織の都合や日本撤退で辞めざるを得ないケースもある、

経営者的なポジションだからだ。

自分がいくら優秀であっても、

組織の都合というのはいっさい関係ない。

それをどの組織も暗黙の了解でわかっている。

にもかかわらず(?)年収は倍々辞めるほどゲームしていった。

「さすがに組織で群れていてこれだと、過ぎた話だな…」

これ以上を狙うなら独立して自分で自分を経営するしかないと悟った。

 

自分の場合、

「この分野にこれ以上いても、群れてしまって成長できないな」

と悟り、得た物事をあっさり手放すと決めた。

手放して他に転用することで、

思わぬところに生きてくると確信していたためだ。

結果はプロフィールに書いている数々の実績の通りである。

あっさり手放して転用することで、

あっさり活躍できるケースは実は少なくない。

サラリーマンの仕事は、

群れさせられないと出来ない物事や、

誰かに投資してもらわないと出来ない物事が多い。

予算の必要な開発とは大概そんな具合だ。

となると一見は転々としづらく、

ひとつの立場で鈍重に過ごすしかなくなる。

これをショートカットするために、

学問としても通用するデータ分析に絞ってポジションを上げ、

サラリーマンとして別な組織に移っていった。

日本の企業だとありえないが、

日本にある外資企業は、

あっさり今のポジションを手放して転用するほど、

実力がそのまま評価されていって拍子抜けした。

そのまま実力を横展開して独立したのは、

いままで書いて来ている通りだ。

 

現実解。

次があるというのは、物凄く精神的にゆとりができる。

だからこそ、敢えて手放して身軽になることで、

自分の本音が叶うように動くのである。

転々としながら企画を出して上に進むのは、

本当に自由だからこそできるのであり、

一度経験すると特定の業界に収まる必要がなくなる。

そうやっていけば自ずと世に出ることができる。

boxcox.net、遠藤武。

遠藤武(えんどう・たける)
グロースハッカー。
endoutakeru

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■遠藤武のやっていること■

・経営トップ向けに「仕組み化」のプライベートアドバイザリーを手がけています

・中央経済社『旬刊経理情報』誌にて、仕組み化とデータ分析に関する見開き2ページ連載記事を、2022年7月より月2〜3回ペースで執筆しています
(2024年8月に50回を超え、書籍化企画を進めています)

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