つい口を滑らせたところが、始まり。

daily11 スモール分析。

「人には迷惑をかけないようにせねばならぬ」

「人には嫌われないようにせねばならぬ」

そう思っていても、つい口を滑らせて、

人間関係が変わることなど多々ある。

 

この「ねばならぬ」を、

本音を出して乗り越えるのは、

実は新たな一歩の始まりだ。

 

というのも、

本音を行動に移せず、

建前だけで過ごしたばっかりに、

今回の人生が嫌な思いで埋め尽くされることなど、

多くの人に起こることだからだ。

であれば、

ついうっかり出てしまった本音で、

人間関係が変わったり、

人間関係が切れていくというのは、

実はとても自然なことなのである。

全て建前で埋め尽くし、

嘘を嘘で塗り固めるような自転車操業を繰り返すと、

その人は自分から潰れるか、

誰かに潰されることになる。

新進気鋭で世に出たものの、

実は宣伝のための宣伝に終始していたり、

実は優秀に見せかけたチンピラだったりと、

本音と建前が揃っておらず、

変に自意識が肥大して、

再起不能なまでに自滅していく人は後を絶たない。

そうなるくらいなら、

先んじてどこかで本音を出して、

関わるべき人とだけ関わるようにして、

自分の土俵を築き上げるしかないのだ。

 

口八丁で理解されようとするくらいなら、

口下手を隠さないほうが信頼される。

口八丁は本音を誤魔化して小賢しいが、

口下手は本音を誤魔化せずかわいげがあるからだ。

無理に口をすべらせる必要はないが、

口下手でも勇気を振り絞って話し、

口をすべらせることを気にしないほうが、

そもそも説得力が出てくる。

根本的なことを言えば、

礼節がある程度ある仲で、

タブーがありあけすけに話せない時点で、

そもそもその人間関係は破綻しているということだ。

遅かれ早かれ長続きしない。

それをちゃんと切り捨てるのは、

とても自然で理にかなっている。

 

現実解。

口が滑って人間関係が変わるというのは、

ちゃんとそこから学べる人にとっては、

進化の証ということだ。

新天地に向けて一歩踏み出すということは、

一見とてもバカげていて無様だが、

我々の先祖の誰かがついうっかり、

バカを承知で海から陸に上がったからこそ、

哺乳類に進化することができたのだから。

boxcox.net、遠藤武。

遠藤武(えんどう・たける)
グロースハッカー。
endoutakeru

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■遠藤武のやっていること■

・経営トップ向けに「仕組み化」のプライベートアドバイザリーを手がけています

・中央経済社『旬刊経理情報』誌にて、仕組み化とデータ分析に関する見開き2ページ連載記事を、2022年7月より月2〜3回ペースで執筆しています
(2024年8月に50回を超え、書籍化企画を進めています)

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