転職や移籍が当たり前になったが、
プラスの転職とマイナスの転職は現に存在する。
はっきり理解しておこう。
この差は、評価の差だ。
プラスの転職とは、きちんと評価されている。
転職で、昇進につながっているという状況だ。
どこか一つのキャリアが決定打となり、
他のキャリアと相乗効果を起こして、
確実に成長を続ける立場がこれである。
セカンドキャリアとなる転職先で一度年収は下がるかもしれないが、
それ以降はファーストキャリアとの掛け算で、
さらに次の移籍先でも上級ポジションで大活躍する。
ゼネラルマネジメントやCxOに進んだり、
独自の価値を発揮し独立して成功してしまう人は、
例外なくこの流れに乗っている。
対するマイナスの転職とは、評価されていない。
転職で立場が下がっているという状況だ。
ストレートに言うと、評価されない転職は無駄である。
全体像を知ることができない立場で、
ありきたりなSEや営業として在籍して時間を過ごすか、
場合によっては「名ばかりポジション」どまりで成長ができない。
年収も200万円台や300万円台で低位安定する。
この状態だと、決定打になるキャリアは何もないまま一生を過ごすことになる。
マイナスの転職を極力避けるにはどうするか。
評価されるように、日々の選択肢を変えることだ。
具体的には、知識不足を避け、立ち居振る舞いを良くするようにしたいけばいい。
そもそもだが、
マイナスの転職を行う人の99%は、
単に学力不足・知識不足で負けグセが染み込んでいるか、
単にかわいげ不足で立ち居振る舞いがダメかである。
このどちらかが足りていないと、
上司や顧客というキーパーソンから嫌われてしまい、
確実にその人は評価されず、
キャリアは下に下にと流れていく。
一次情報を言うと、
知識不足やかわいげ不足だと幹部は絶対に務まらない。
経営トップや部下から相手にされないためだ。
経営者の本音を言うと、
知識不足だったり扱うのが面倒な人など、
絶対に関わりたくないのである。
解決策として何があるか。
まずは素直な目線を持って敵をつくらないようにする。
敵を作っても平気なのはごく一部の才能ある超人だけで、
基礎知識が足りていない程度の段階であれば、
敵がいないほうが相対的に応援され、評価されやすくなる。
特に年収が500万円に達していないなら、
それ以上年収が伸びる可能性が低い立場のため、
基礎知識と素直さを優先することが先決だ。
基礎知識として、
語学や会計やテクノロジーを軸としたスキルから最低2つを徹底して身につけ、
その上で信頼されながら、
ポジションの高くなるように推薦してもらえる場を選んでいけばいい。
要は脳みそと環境に投資をするのだ。
もしこれらの基礎知識の習得が難しい場合は、
「マンガでわかる」という触れ込みの本を読んで、
最低でも会計やテクノロジーに通じておくといい。
それで挑戦しても難しいなら、
思い切って自分の得意分野をを活かせる形で、
切り口を変えてしまってもいい。
とにかく自分が他の人より倍速で活躍できる分野に移るのだ。
倍速で活躍するとは、
「これは儲かりそう」は100%儲からないと把握して回避しておき、
「これは(このやり方は)面白いからついつい続けられる」に特化することだ。
ついつい続けられることで価値を出し、
自ずと評価され、楽しく楽勝できる。
現実解。
ちゃんと評価されることをやってナンボということ。
自作自演でいいし、なんなら紹介でもいいから、
頭脳プレーと立ち居振る舞いを伸ばし、
楽勝することに特化しよう。
思いのほか、えこひいきで評価が決まっているとわかると、
この本質が見えるはずだ。
boxcox.net、遠藤武。