本当にすごい実績というのは、その人が自分の名前で出した実績だけである。
あちこち「いっちょ噛み」などもってのほかで、
醜いほどの自作自演に明け暮れる立ち居振る舞いはそもそも論外だ。
自他共に認める優等生だろうと、劣等生上がりだろうと、
少し活躍すると、つい足元をすくわれて、
立ち居振る舞いが悪くなって消えていくケースがある。
これはほとんどの場合、
無理に自分に箔をつけたい色気で、
群れ散らかしてしまうことによるものである。
この色気は、とても共感できる本音であり、
否定する要素などどこにもない。
私も本音を大事にしてきており、
そのおかげで成長している。
この問題の本質は、色気の使い方を誤ったことにある。
分不相応な言動や見せ方に走ったり、
そのために他人と群れ散らかすことだ。
例を挙げよう。
商業出版で単独連載や書籍執筆もしていない分際で、
周囲と群れて作家を名乗っているとしたら、
まともな感性があれば「うわー、なんだこいつ!」と思うはずだ。
ろくな職歴も実績もない分際で、
周囲と群れて実業家を名乗っているとしたら、
まともな感性があれば「うわー、気持ち悪いな…」と思うはずだ。
事実をありのまま述べよう。
優等生だろうと劣等生だろうと、
一定の割合でこういう人が存在しているのである。
気に留めておくべきは、
こういう人はだいたいどこかで突然消えるという事実だ。
直接的にやらかす不祥事かもしれないし、
一見は全く関係ない不祥事かもしれない。
そもそも個別の事例はどうでもよく、
大体は「あーあ、やっぱり…」で片付く。
火のないところに煙は立たないし、
群れていたら魔がさして着火しやすくなる。
そもそも群れるのはダサいと相場が決まっている。
とすれば、
ちゃんと孤独を武器にして、
分相応な横綱相撲を取りに行くのが原則なのだ。
現実解。
実績があっても、群れていると突然消えるのは、
実はさしたる実績などまったく無いのが答えなんだよね。
本当にすごい実績があるなら、いちいち群れるのが心底もったいなく感じるまでが、才能だもの。
boxcox.net、遠藤武。