今回は、昇進という名前の業界知識だ。
「実力をつけて昇進して待遇を良くしたい…!」
そのように向上心のある人は、デイリーレポートを普段から読んでいるはずだ。
昇進の本質は、単にどこでも使える実力というよりは、
その組織内のルールに合わせて最適化していくことにある。
組織の仕組み作りから言って、仕事を委任しづらいヘナチョコを昇進させることは絶対にない。
(年功序列組織であれば、年齢が上か下かも委任の基準になる)
いくら転職を重ねても、実力をつけて突出していくというのは、
そもそもサラリーマンの世界では、マネジメントの仕組みがある以上はほとんど起こらない。
現実解。
とすると、
昇進するにはその組織内で好かれたり、
上司にとってなくてはならない存在として活躍するほうが早い。
あるいはFP&Aや事業開発といったポジションを担うなど、
権限で仕事をするというのが基本だ。
追記。
例外は、新規事業の研究開発や立ち上げのフェーズや、組織立ち上げをリードしたという場合だ。
これは実質的に起業と同じことだから、自分のほうが上席者や上司より知見が豊かなケースは多々ある。
その場合、実力を轟かせて簡単に作れない実績を積み、さっさと独立してしまうのも手だ。
boxcox.net、遠藤武。