立場上、恋愛がらみの相談に乗ったことが男女問わず幾度もある。
そこからシンプルな仕組みを吸い上げると、
「異性に心底大事に依怙贔屓されたことがあるだけで、その人は勝ち」
と言い切っていい。
ビジネスや研究と違って、老若男女問わず、
恋愛はいつでもどこでも起こりうる。
だからこそ、
「そもそも何が楽しくてお付き合いしているの?」
「相手の何がいいところだからお付き合いしているの?」
と思わず聞きたくなってしまうケースが多々ある。
なんとなく寂しくて付き合ってみたり、
なんとなく言い寄られて付き合ってみたりと、
入り口の実情はそれでいいのだが、
問題は「なんとなく」をそのままついつい続け、
思い入れもなくなあなあの関係のまま嫌な思いをして、
相手にも自分にも成長がないことである。
ありのまま言えば、
嫌な相手とお付き合いすることなど一切ないし、
あるいは付き合った経験の多さ少なさや長短や、
モテるか否かなど問題ではない。
大切なのは、依怙贔屓による爽快感と成長があることだ。
自分だけではとうてい理解できないことを、
理解させてもらう依怙贔屓の関係が全てなのだ。
依怙贔屓というのは、秘密を守れる関係であり、
それだけでドキドキしてくるし、安らぎもする。
依怙贔屓には必ず敬意がついてくるから、
それだけでその恋愛は癒しにもなるし、
爽快でもあるし、新たな発見や成長につながるのだ。
現実解。
依怙贔屓出来るか否かで、相手を見てみよう。
短所も許せて、ストレートに言い合っても大丈夫な、
妥協に見えない前向きな妥協ができれば、そこに依怙贔屓がある。
ボックスコックスネット、遠藤武。