やたらと目先の欲求丸出しな人がいる。
「ただひたすらモテまくりたいです」
「どうにかイケメンと結婚したいです」
下心や煩悩といった正誤判定を超えて、
清々しいほど素直なのは、とても良いことだと思う。
だからこそ、ストレートに言ってしまおう。
単に自分からギラギラと欲求を丸出しにしようとも、
その欲求は、いつまで経っても満たされない。
その真逆で、
誰かの欲求を本音ベースでかなえてあげると、
自分の欲求も本音ベースで満たされやすくなり、
そして満たされた時には、既にその欲求は眼中にない。
というのも、
欲求を心底満足するというのは、
心底の返礼として受け取るという前提があるためだ。
返礼として受け取るものは、本音で納得できるのだ。
この返礼と実力のバランスがおかしいのが、
往々にして目先の欲求に起こりがちである。
仮に目先の欲求が満たされるとどうなるか。
本音を隠しているため、分不相応になり、どこかで腐る。
ひたすらモテまくりたいという人は、
「モテまくりたい」という事象そのものがゴールなのではない。
自分の都合の良いように事実を見ているだけなのだ。
「モテまくる」について言ってしまうと、
何かに圧倒的に秀でていて相手の願望を叶えてあげるとか、
何かしら有利な立ち位置があって相手の願望を叶えてあげている。
かなり上のランクのゴールがあり、
そのおかげで副次的にモテてしまうのだ。
言うまでもないが、
単に副次的にモテるだけで、
自分の本質も本音も見てもらえないというのは、
そもそも自分の本音の欲求が満たされず、
実のところとても虚しいのだが。
とびきりの美女や、超イケメンが、
相手の外見に必ずしもこだわらないのは、
自分を素直に満たすためであり、
いわゆる「美女と野獣」のような現象が成り立つのはそのためだ。
現実解。
「素直さが大事」
「思考は現実化する」
そんな原理原則が世の中に存在する。
これは一点の曇りなく正しいし、
私も幾度となくお世話になっているが、
結局は素直に本音の欲求を認めることに行き着く。
ボックスコックスネット、遠藤武。