悪い失敗とは、
「自責点でない、流れ弾のように食らった失敗」
だと言っていい。
例えば、自分の実績やスキルや可能性に比べて、
明らかにレベルがマッチしない学校や会社や組織や集団や人に、
うっかり同じ目線で関わってしまった状態が当てはまる。
収入も食生活も嗜好も思考も言葉遣いも、
何から何まで違和感だらけで、
専門性不要な環境での奇妙な失敗であれば、
「仕方ないから、そこからさっさと離れなさい」
という、天の声だと考えよう。
「えっ!悪い失敗って、学び直せないの?嫌だなあ……。」
もしあなたがそう感じたとしたら、
これは良い疑問の持ち方だ。
悪い失敗とは、
その起こる前提を次々にゼロにして行けば、
良い失敗としてしっかり学び直すことができる。
具体的には、人混みを避けたり、
違和感を抱いたらさっさとその場から撤退したりと、
ちょっとした素早い工夫で出来ることが多い。
要は、自分自身の感性を鋭く磨いて行動し、
二度と繰り返さないようにすればいいのである。
気持ちの上で、どうしても納得が行かない失敗なら、
あなたのことを絶対に理解してくれる人と一緒に、
徹底的にこの失敗を笑い飛ばした上で、
二度と繰り返さないように仕組み化すればいい。
もし理解者である他人が誰もいないと感じるのなら、
まずはあなたの一番の理解者であるあなた自身に、
そんな失敗を思い切り笑いとばす許可を与えればいい。
実績を作る前でも、実績を作った後でも、
いち早く柔軟に笑い飛ばして学び直すために、
このように考えをアップデートしてみよう。
..遠藤武