自己啓発って、もう限界なんじゃないかな。
認知科学や行動科学やコンピュータサイエンスが、
解像度の高い現実解として機能しているから。
現実解。
小規模で毛並みが悪くても、
行動すればある程度稼ぎやすくなった。
となると、18歳までで蓄積した経験や、
新卒で就職活動した経験や、
ヘッドハンターや転職エージェント経由で移籍した経験が、
そもそもの強みになってくる。
若いうちからリスクを取って、
学ぶ泥臭さや毛並みの良さほど、
一次情報の持ち手として強くなる。
毛並みが悪い人の中に留まる人は、
いくら稼いでも毛並みが悪いままだ。
もっと言うと、ある程度稼ぐチカラがある人で、
上位側の学歴があり、アカデミックスキルや、
クロスボーダー(国際的)な職歴を持っている人は、
孤独かつ具体的に行動したら、一発で最強になれる。
行動とは、読書は10〜100冊で1単位、
論文や先行事例を読んで新規事業を創ること。
40歳を超えて、初めてそう行動するのは、ちょっと遅いかもしれない。
あくまで経験則だけれども、一つのことしかしてこなかった人は、
ガクブルして、全く先に進めないという事実がある。
そのような人が行動するためには、自己啓発は有効かもしれない。
本質的には、行動するのに「するため」なんていらないんだけどね。
とにかくひたすらハードルを下げよう。
小さく切り分けていけば、行動できないことなんかない。
情報があれば、行動できないことなんかない。
自分が動きやすい環境があれば、行動できないことなんかない。
とすると、残るのは「自分が自分であること」だけなんだよね。
哲学や宗教は究極の自己啓発だとは、よく言ったものだ。
本を読んで自分を読むことに他ならないからこそ、
古今東西で自己啓発が流行っているのは、
「自分が自分であること」を定めるためであって、
そこに現実解があるかどうかとは別な話なんだよね。
その煮えきらなさもまた、現実解だと信じているけれども、
まずは徹底的に具体的に現実解を出すといい。
煮え切らないなら、事実を直視して、
現実のハードルを下げる道に逃げると、面白くなる。
boxcox.net、遠藤武。