言葉や行動を、ひっくり返してしまえばいい。
できない人に「できない」と言いつづけて失敗するなら、
できない人を「できる」と褒めてやって、結果を誘い出そう。
現実解。
同じ失敗を繰り返す人は、
ありのままの事実から目を背けているだけだ。
自分の無数の選択肢が、失敗をもたらしている。
失敗の背景には、それ以外なにもない。
失敗グセのある人に対して、
「ね、あなたは失敗するでしょ?」
と言い続けても、決して成功などしない。
生々しい事実から進もう。
失敗グセのある人は、
18歳までの学校の勉強や受験勉強で、
明らかに失敗組だったり、
やたら陰湿でコンプレックスが強い。
18歳以降で挑戦せず、40代を過ぎて、
失敗グセが付くこともある。
共通点は、自分を取り巻く事実を、
事実として向き合わないことだ。
事実を素直に認めた上で、
ビジョンやミッションを語るなら良いけれど、
目の前の不都合でストレスの溜まる事実に翻弄され、
ビジョンとミッションがあろうとなかろうと、
不都合な事実に心を混濁させられるのである。
正直言って、これはすごくもったいない。
だからこそ、
「ね、この事実を認め、解決して強みを出したら、成功するでしょ?すばらしい!」
と、自分にも周囲にも言い聞かせるだけでいいのである。
とにかくしつこく丁寧に、しつこく丁寧に、前向きで素直な言葉をかけてやるだけでいい。
学んで行動するサイクルを持っている人だけの特権だ。
僕が「現実解」を最初に持ってきているのも、
実はここにあるんだよね。
いくらピカピカのビジョンやミッションがあっても、
自己啓発的な前向きな言葉があっても、
事実を認めることを材料に、
現実にプラスになる答えを出さないなら、
現実はちっとも変わらない。
現実は理想的に変えるためにあるのであって、
その材料は、起点である事実だ。
事実を認めるとはそういうこと。
事実をそっくりそのまま認めることについて、
「自分だけ、落とし穴に落とされそう…」という恐怖を感じるとしたら、
落とし穴の下にはクッションがあることを断言しておこう。
boxcox.net、遠藤武。