手を広げない。

daily5 爽快感。

初心者のうちは、手を広げることをやめてしまおう。

まずは本音に集中して、基礎から一点突破すればいい。

「成果が得られない問題を解いてしまう」というリスクを消せる。

 

現実解。

実力不足なら、手を広げない。

いま解くべき問題は、本音のみから逆算する。

ビジネスにしても試験勉強にしても、

「自分には無理だ…」

と思い込んで、

何をするにしても中途半端な状態とは、

ちょっともったいない。

基礎力不足を、基礎力ではなく、

才能の問題だと誤認してしまうからだ。

これは実は、本音が足りていないだけなんだよね。

欲しい成果に本音をむき出しにせず、

何を決めていないから、

視界が晴れないというだけだ。

率直に言って、このような「決めたフリ」は、

問題解決と真逆の態度だ。

「決めたフリ」が問題解決に至らない状態とは、

「成果が得られない問題を解いてしまう」ことにある。

視界が晴れないのだから、

問題を見定めることもできないよね。

自己弁護、言い訳、ごまかし、

すべて視界が晴れていない典型例だと言っていい。

もしあなたがつい自己弁護してしまうなら、

思い切って、

「これって成果につながらないよね」

と、スカッと言い切る必要がある。

誰かに言い切ってもらってもいい。

仕事も勉強も、

腹をくくって基礎からしつこくやるしかない。

実はそうしたほうが、

はるかに時間も労力もかからない。

英語が喋れるようになりたいなら、

リスニングと朗読を何度も繰り返して、

無意識レベルに言語を落としこむ徹底が必須だ。

ファイナンスや財務会計を理解したいなら、

日商簿記3級程度の仕訳を、

無意識レベルまで徹底していると超強い。

数学を根本から理解したいなら、

算数(特に中学受験算数)が必要だ。

お客様に認知されたいなら、

粘り強く自社を楽しく自己開示して、

マーケティングをしつこく(ただし内部的には淡々と)進める必要がある。

実は、やるべきことって、

基本的なことの掛け算なんだよね。

うまくいっていないとしたら、

掛け算している物事が欠けている。

そこに気づけただけで、突然あっさり物事が動き出す。

手を広げずに凡事徹底すると、

そんなご褒美が確実に待っているんだよね。

迷ったら、手間を減らして、

シンプルにしてしまうだけで、

一気にメリットが増えていく。

凡事徹底している人どうしが合わさると、

めっぽう強くなるところも、

手を広げずにチャンスを掴むポイントなんだよね。

 

boxcox.net、遠藤武。

遠藤武(えんどう・たける)
グロースハッカー。
endoutakeru

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■遠藤武のやっていること■

・経営トップ向けに「仕組み化」のプライベートアドバイザリーを手がけています

・中央経済社『旬刊経理情報』誌にて、仕組み化とデータ分析に関する見開き2ページ連載記事を、2022年7月より月2〜3回ペースで執筆しています
(2024年8月に50回を超え、書籍化企画を進めています)

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