「業界の常識」は、寿命の無駄遣い。

daily6 人と技術と成長。

「うちの業界の常識はこうだから、当社は成長できないんです。」

非常にありがちだが、ただの言い訳であり、人間として寿命の無駄遣いだ。

常識のせいで成長できないなら、常識をぶっ壊すほうが先だと気づこう。

 

現実解。

「業界の常識」を理由に、勝てていない中小企業には、
「ただの知識不足・勉強不足」が数多くまかり通っている。

就業規則や雇用契約書が無い状況などは日常茶飯事だ。

最も極端な例では、とある業界では発注時点でお客様と契約書を交わさず、
成果物を作っては直しひたすら客先に文句をつけられて無償労働させられることが、
「契約書は完成してから交わすのが常識だから、仕方ない」でまかり通っている。

これには言葉を無くすほかなかったが、事実は事実として真っ直ぐに向き合わねばならない。

契約書がないというのは、常識・非常識以前の、社会的に間違った商習慣だ。
発注者側の行為もおかしいが、気弱で契約書なしを許容して下請けをしぶしぶ受注する経営者は、
そもそも依存心の強いばかりで関わる価値ゼロの顧客に、無駄な時間を割いて、
人生の貴重時間を垂れ流ししているのである。

率直に言って、これは自殺行為に等しい。

この解決策は、
・経営をやめて廃業してしまう
・即刻契約書を先に取り交わすよう変える
の二択しかない。

ビクビクして下請けしないと成り立たないビジネスは、そもそもビジネスとして投資対効果がなく、続ける意味がない。
ビクビクしながら下請けしているだけでは、そもそも解くべき問題の間違いに気付けず、成長は絶対に見込めない。

解くべき問題の間違いは、大学受験で理工系に行きたいのに、中学レベルの一次関数ばかりを解いているような、場違いな状態だ。
また田舎の公立中学校で、比較的勉強のできる生徒が、一切勉強のできない不良グループを見て、
何とも言い難い「この場って明らかに自分の居場所ではない…」という空気を感じることがあるが、全く同じことである。

契約書を前もって取り交わさないという業界の慣習は、単に非常に参加者のレベルが著しく低く、
契約書という知識すらない弱者がなんとなくダラダラと続けているだけであり、弱者につけ込んだチンピラに食いものにされているだけである。

ただし、ここには希望があると私は確信している。
業界の参加者のレベルが低いということは、異なる業界から知識を借り、一気にレベルを上げる「伸びしろ」があるからだ。

「ただの知識不足・勉強不足」をやめて、自分の得意技を徹底的にのばせば、一気に上から1%側を狙える。
その上でやんわりと明確に断れば(向こうから諦めるように仕向ければ)、チンピラは勝手に去っていく。

本質を言ってしまおう。
田舎の公立中学校と同じで、不良グループのいない、上位の高校に行ってしまえばいい。
またそもそも、不良グループなどやんわりと放っておけば、ろくに進学できずに目の前から消え、淘汰されていく。
目の前の常識が悲惨なら、そのように騙し騙し動いて、常識にヒビを入れて切り抜けてしまうのも、常識を壊す有効な手だ。

これに気づかず過ごすか、ひたすら気づいてしつこく自分のポジション取りをするかは、
目の前の常識をありのまま捉え直し、常識をぶっ壊す、知性とやさしさにかかっている。

せっかく生を受けたのなら、常識を知り、常識をぶっ壊せる側に回って成長していこうよ。

boxcox.net、遠藤武。

遠藤武(えんどう・たける)
グロースハッカー。
endoutakeru

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■遠藤武のやっていること■

・経営トップ向けに「仕組み化」のプライベートアドバイザリーを手がけています

・中央経済社『旬刊経理情報』誌にて、仕組み化とデータ分析に関する見開き2ページ連載記事を、2022年7月より月2〜3回ペースで執筆しています
(2024年8月に50回を超え、書籍化企画を進めています)

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