「うちは会員制!高級店!」
そんな触れ込みを鼻息荒く出している飲食店ほど、
実は高級店でもなんでもない、
まがい物の「高級店売り三流店」なんだよね。
まず行って驚いたのは、
いかにも安っぽい水商売にしかないような、
せっかくの繊細な食材の香りを消しとばす、
香水のギラギラしたニオイ付きおしぼりを出してきたことだ。
この時点で全てが間違っている。
またそのお店は、
「お好きなドリンク持ち込みOK!」
と言っておきながら、
ノンアルコールビールはダメ、
という不思議なルールがあった。
断っておくが、そのお店は、
安くとも1人1万円はする。
だからこそ、お客様が本当に飲みたいものを、
心ゆくまで美味しい食事と楽しんでほしいとの、
お店のメッセージだと思っていた。
ギラギラおしぼりの時点で、
見事なまでにハズレたのだ。
要は、お金を出すお客のことなど、
何も考えていなかったのである。
この体質だと色々やらかすだろうなあ、
そう思っていたら、
1-2年で複数の店舗で、
生物から食中毒が出て、
営業停止処分が下ったと報じられた。
客をナメ切っていると、
そんな末路が当たり前のように待っている典型例だ。
例えるなら、ドンキのブランド品コーナーしか知らない人が、
間違えて作った「自称高級店」「自称セレブ」丸出しだったかな。
こういうお店は、突然やらかして消えてしまうんだよね。
自称でない高級を作るなら、
ほんとうに頭のいい人を巻き込んで、
品質と格式の高い空間を作らなきゃ。
よく考えたら、そのお店は、
値段のわりにやたらと席も店舗も狭かったな。
高級ラーメン店ならまあわかるといった広さだった。
3つ星ホテルのレストランさえこんなに狭くない。
そもそも、基礎も研究も不足していたらこうなるから注意。
boxcox.net、遠藤武。